『高校生』海外生活奮闘記

ベルギー生活2年目突入!海外生活を中心に親子で皆さんに伝えていきます。

海外の授業について 5:DT(Design Technology)[技術]

前回に引き続き,海外の授業についてのコーナーです!

 

今回はDT,技術の教科について書いていきたいと思います。

 

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DTというのは技術家庭科の家庭科を取り除いたものと思ってもらえると良いです

ひたすら物づくりをするといった感じの教科です。

僕は個人的に物づくりが昔から好きなので,DTは選択科目の一つなのですが,迷うことなく選びました。

 

まず,一番最初に言いたいことは『設備がすごい!!』

 

たくさんの機械に囲まれながら授業をしているといった表現が正しいと思います。

物凄い量の木材,金属,プラスチック等が地下倉庫いっぱいに置いてあり,教室4〜5個分の広さのあるWork Shopには色々な種類の部品,道具が並んでいます。3Dプリンタなんていうものもあり,いつもワクワクしています。

 

しかし,授業は物づくりだけなのかと言われるとそうではありません。むしろ,ものを作るということはとても時間がかかることなので朝早く,放課後,などに時間を見つけて作る時間の方が多いです。

 

授業の時間には何をするのか。

一言で "技術"と言っても,生産する上での環境問題や色々な最先端の素材を学んだり,大きな工場での生産システムを学んだりと,かなりハイレベルなことも勉強します。設計の仕方を学んでCADというコンピューター上での設計図を書いたりと,目に見える将来役にたつ技術を教えてくれます。

 

ただ,最初の方はやはり授業が本当に大変でした。前に歴史の授業が大変だったと書きましたが,技術の方が何倍も難しかったです。一番苦労したのは色々な器具の名前を覚えること。実は,最初のテストでは20点中4点しか取れませんでした。汗。日本語でも覚えるのが大変な道具ばかりだったわけですが,先生がある日,広いWork Shopにあるすべての道具の名前を覚えろと言われたときには気絶しそうでした(笑)

 

 

okinagoshi.hatenablog.com

 

まあ,それは実は先生の冗談だったのですが,それが冗談だったことすらわかっていなかった英語力だった当時の僕は必死に覚えようとしました。(結局全ては覚えれませんでしたが...)

 

頭を使ってものを作り出す技術&手を使って作りたいものを完璧に作るという技術

いかにこの2つを両立するかが技術を学ぶ上で大切だと身をもって感じました。

 

物づくりでは,実際にこの世の中に足りていない様なものをみんなが考えて,それを作ろうというプロジェクトをしました。

1年目は学校全体の読書への関心を高めようということで,BookBoxを作って,自分の本と箱の中の本を交換できる様な箱を作りました。

2年目は学校外で困っている人を助けようということで,僕はベルギーの学校が毎年悩まされているであろう,落ち葉を集める機械を作ろうと設計をし,何度も依頼人の人のもとを訪ねました。コロナウイルスのせいで学校が閉まってしまい,完成まではいきませんでしたが,来年,学校に戻ったときには完成させたいです。

 

日本でいう技術家庭科は数学,国語,英語などよりは軽くみられがちですが,完全な設備に囲まれ,デザインから想像力を湧きたたせて作りたいものが好きな様に作れる環境はまさに自分のやりたいことを伸ばす教育だなと感じました。

 

また次回でお会いしましょう^o^